Tiaramiss
会社の仕組み 問い合わせの受付転記とコピペが多い顧客と案件がばらばら

CASE 01問い合わせを、手で表に写すのをやめたい(サイトの見た目のまま、無料で顧客の一覧に入る)

こんな人に
問い合わせをメールで受けて、表に写して管理している人
良くなること
写す手間がなくなり、送られた瞬間に顧客の一覧に入る。サイトの見た目はそのまま、費用は0円

問い合わせは、送られた瞬間に顧客の一覧に入るようにします。顧客を管理する道具 HubSpot の無料プランを使い、フォームはサイトで作って、送り先だけを HubSpot の受け口(フォーム送信 API)にします。写す手間がなくなり、見た目も崩れません。埋め込みフォームは、無料プランだと HubSpot の表示が消せず、ボタンの色も変えられないので使いません。費用は0円、時間は約45分でした。

公開日 2026.10.04 更新日 2026.10.06 約4分で読めます
はんぺん

はんぺんの結論

フォームはサイトで作って、送り先だけ HubSpot にすれば、無料プランでも見た目は崩れません。

かかった時間
約45分
かかった費用
0円(無料プラン)

使った道具

HubSpot(無料プラン)、HubSpot のフォーム送信 API、サービスキー、Astro

問い合わせが来るたびに、メールから表に写している

問い合わせのフォームから届いたメールを開いて、名前、会社名、内容を表に写す。返事をしたかどうかも、表に印をつけて覚えておく。件数が少ないうちは回りますが、写し漏れや、返事のし忘れが起き始めます。

顧客を管理する道具(CRM。HubSpot など)を入れれば片付くことは分かっていても、「お金がかかりそう」「入れるとサイトの見た目が崩れそう」で止まっている人が多いはずです。写す作業そのものを、なくしてしまうのがいちばん早い解き方です。

解決したあとは、送られた瞬間に顧客の一覧に入っている

前後
問い合わせが来たらメールを開いて、表に写す(1件5分ほど)送られた瞬間に、HubSpot の顧客の一覧に入る(0分)
返事をしたか表の印で覚えておく顧客ごとに、やり取りの記録が残る
サイトの見た目CRM を入れると崩れそうで、止まっているいまのフォームの見た目のまま
費用ー0円(HubSpot の無料プラン)

このサイト(tiaramiss.com)のお問い合わせも、この形で作っています。

サイトの見た目で作ったお問い合わせのフォーム

まずやること:フォームはサイトで作り、送り先だけ HubSpot にする

フォームの「見た目」はサイトが受け持ち、「受け取り」だけを HubSpot に任せます。この順番で進めてください。

  1. HubSpot(無料プラン)でフォームを作る。 名前、メールアドレス、会社名、相談の種類、困っていることなど、受け取りたい項目を決めます。
  2. サイトに、同じ項目のフォームを HTML(ページの中身を書く言葉)で置く。 見た目は自由にできます。
  3. 送信ボタンを押したら、HubSpot の「フォーム送信 API」に送る。 API は、ほかの仕組みから使うための窓口です。この窓口は認証(鍵を見せて、本人だと示すこと)がいりません。
  4. 試しに1件送り、HubSpot の顧客の一覧に入るか確かめる。 確かめたら、試しの連絡先は消します。

HubSpot の埋め込みフォームは、使わない

HubSpot には、サイトに貼るだけのフォームもあります。ただ、無料プランで貼ると次の2つが起きます。サイトの見た目を大事にするなら、埋め込みフォームは使わないでください。

  • フォームの下に「構築には HubSpot が使われています」「貴社もフォームを無料で作成し…」と出る
  • 送信ボタンが HubSpot のオレンジのままで、サイトの色にならない

無料プランの HubSpot のフォームの画面。フォームの下に HubSpot の表示が出ている

サイトに埋め込むと、こうなります。サイトの色は茶色なのに、ボタンだけオレンジです。

サイトに HubSpot のフォームを埋め込んだところ。送信ボタンが HubSpot のオレンジ色

埋め込みフォームは HubSpot の iframe(ページの中の別のページ)の中に出るので、サイトの CSS(色や形を決める指定)が届きません。HubSpot の表示を消すのは、有料プランの機能です。

費用は0円、時間は約45分

費用は0円です。 わたしの場合、HubSpot のアカウントを作ってから、サイトのフォームで顧客の一覧に入るのを確かめるまで、約45分でした。つまずいた時間も含んでいます。

問い合わせを手で写していたなら、その時間がまるごと浮きます。あなたの会社の数字で試算してみてください。

試算:あなたの会社だと

1か月の問い合わせの件数20件
1件あたりの手作業(転記、確認、振り分け)5分
担当の人の時給2,000円

1年で浮く時間

20.0時間

お金にすると

40,000円

20件 × 5分 × 12か月 ÷ 60 = 20.0時間
× 2,000円 = 40,000円

作り方:送る部分は、短いスクリプトで足りる

ここからは、自分で作りたい人のための細部です。お金のかかる道具はいりません。

道具役目
HubSpot(無料プラン)問い合わせを受け取る CRM
フォーム送信 APIサイトのフォームから HubSpot に送る口。認証はいらない
サービスキーフォームや項目を API で作るときだけ使う鍵。画面で作るならいらない
Astroこのサイトを作っている道具。ほかの作り方のサイトでも同じやり方で組める

送る部分は、これだけです。

await fetch(`https://api.hsforms.com/submissions/v3/integration/submit/${portalId}/${formId}`, {
  method: 'POST',
  headers: { 'Content-Type': 'application/json' },
  body: JSON.stringify({
    fields: [
      { objectTypeId: '0-1', name: 'email', value: email },
      { objectTypeId: '0-1', name: 'firstname', value: name },
      { objectTypeId: '0-1', name: 'message', value: message },
    ],
    context: { pageUri: location.href, pageName: document.title },
  }),
});

自分でやるときにつまずく4つの所

作る前に、この4つだけ知っておいてください。

  • 新しいアカウントでは「非公開アプリ」が使えない。 2026年の時点で、新しく作ったアカウントでは非公開アプリ(レガシーアプリ)が作れず、「サービスキー」を使います。場所は「開発 → キー → サービスキー」です。
  • API でフォームの設定を一部だけ直すと、ほかの設定が初期値に戻る。 言語を日本語にしていたのに、英語に戻りました。設定は丸ごと送り直します。
  • 埋め込みのスタイルを変えても「未公開の変更」のまま。 画面の右上の「更新」を押すまで、埋め込みには出ません。
  • 送信 API は認証なしで呼べる。 そのぶん迷惑な送信も受けやすいので、人には見えない入力欄を置き、そこに入力があれば送らないようにします。

多くの会社は、ここまでで十分

問い合わせを顧客の一覧に集めるだけなら、無料プランとこの形で十分です。 有料プランを考えるのは、送ったあとのメールを条件で分けて段階的に送るなど、HubSpot の中で自動の流れを作り込みたくなってからで構いません。どこまで無料でできるかは、HubSpot のプランの比較表で確かめてください。

頼むなら、どこまで頼めるか

フォームの項目の決め方から、HubSpot の設定、サイトへの組み込み、送信後のお礼の表示、問い合わせまでの道のりの計測まで受けます。お問い合わせには「HubSpot の無料プランを使っている」と一言書いてください。 話が早く進みます。

サイトの数字を見に行くのが面倒な悩みは、CASE 02 にまとめています。ほかの悩みの解き方は、CASE の一覧から探せます。

よくある質問

HubSpot の無料プランで、フォームの「HubSpot で作られています」の表示は消せますか?
埋め込みフォームのままでは消せません。無料のまま消したいなら、フォームはサイトの HTML で作り、送り先だけを HubSpot のフォーム送信 API にします。表示そのものを消す設定は、有料プランの機能です。
フォーム送信 API を使うのに、鍵(認証)はいりますか?
いりません。ポータル ID とフォーム ID だけで送れます。そのぶん自動で送ってくる迷惑な送信も受けやすいので、人には見えない入力欄を置き、そこに入力があれば送らないようにします。
WordPress などほかの作り方のサイトでも、同じことができますか?
できます。フォームの HTML と、送信のときに API へ送る短いスクリプトを置ければ、サイトの作り方は問いません。

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