CASE 03仕事をしながら資格を取りたいのに、勉強の時間がない(テキストを読まずに約20時間で合格点)
- こんな人に
- 仕事をしながら資格を取りたいのに、テキストを読む時間がない人
- 良くなること
- テキストを読まずに、約20時間で合格点に届く勉強の進め方が分かる
勉強の時間がないなら、テキストを読むのをやめて、問題集だけに絞ります。わたしは公式テキスト(約450ページ)を読まず、想定問題集の60問を生成 AI にランダムに出させ、自分の解き方を声に出して説明して、間違いを突っ込んでもらいました。弱点は1行の鉄則にまとめて3周回す。この形で、4日・約20時間で80点(97点満点、合格ラインは64点)でした。
はんぺんの結論
テキストは捨てて、問題の「なぜ」を AI に突っ込んでもらえば、20時間で届きます。
- かかった時間
- 約20時間(4日)
- かかった費用
- 0円(受験料と問題集の代金は別)
使った道具
生成 AI(Gemini)、音声入力、スプレッドシート
450ページのテキストを、仕事のあとに読む時間はない
資格を取りたいと思っても、平日は仕事で手いっぱいです。公式テキストを開くと450ページあり、最初の数十ページで止まってしまう。問題集を解いても、答えを覚えてしまうだけで、本当に分かっているのか不安が残ります。
わたしが受けたのは、データ分析の資格 CBAS の PM級です。勉強を始めたときは、SQL(データベースから数字を取り出す言葉)とデータの前処理(分析の前にデータを整えること)は仕事で触っていたものの、R(統計の計算に使う言葉)は触ったことがなく、統計の知識はほぼゼロでした。想定問題集を初めて解いたときの正答率は4割に届きませんでした。時間がないなら、読む量ではなく、確かめる回数を増やしてください。
解決したあとは、4日・約20時間で合格点に届いている
| 前 | 後 | |
|---|---|---|
| 勉強のしかた | テキスト450ページを最初から読む | 問題集60問だけを、生成 AI に出させて解く |
| 想定問題集の正答率 | 4割未満(始めたとき) | 95%(3周目の終わり) |
| 本番 | ー | 97点満点で80点(約82.5%)、合格ラインは64点 |
| かかった時間 | ー | 4日・約20時間 |
テキストは、読まなくていい
試験で点を取るのが目的なら、テキストは読まずに問題集に絞ってください。
テキストは学術的でしっかりしていますが、試験で点を取るという目的からすると多すぎました。プログラミング(Python)の章は初心者向けで、統計の章は数式が中心です。1問を約90秒で解く試験では、数式を覚えるより「その手法を使った結果をどう読むか」のほうが大事です。
そこで、想定問題集の60問だけに絞りました。ただし、答えは覚えません。何周もしていると「問2の答えは B と E」と覚えてしまい、本番で数値が変わると解けなくなります。ゴールは「なぜ A が正解で、なぜほかが違うのか」を自分の言葉で説明できることにしました。
まずやること:問題集を生成 AI に読ませて、ランダムに出してもらう
紙にロジックを書き出す代わりに、生成 AI を個別指導の先生にします。 次の順で進めてください。
- 想定問題集をスキャンして PDF にする。
- 生成 AI に PDF を読み込ませ、下のプロンプト(AI への指示文)を渡す。 順番どおりに出すと答えを覚えてしまうので、ランダムに出してもらうのがポイントです。
- 答えと一緒に「そう考えた理由」を声に出して説明する。 音声入力を使います。頭の中だけで考えると甘くなりますが、声に出すと「うまく説明できない所」がはっきりします。
- 間違った考え方は、遠慮なく突っ込んでもらう。 自分の経験に結びつけて噛み砕いてもらい、分からない所は深掘りします。
わたしが使ったプロンプトです。問題集の正解の一覧は、自分の問題集から貼ってください。
# 指示
CBAS プロジェクトマネージャー級の試験対策パートナーとして、模擬試験のクイズを1問ずつ出題してください。
問題文の書き出しは不要です。「問題[番号]」とだけ指定してください。
新しい問題と、何度も間違えている問題を優先し、同じジャンルが続かないようにランダムに出題してください。
Excel を使う問題も出してかまいません。
下の「正解の一覧」を絶対の基準として判定してください。
# 回答と分析のルール
1. 私は「回答(記号)+そう考えた理由や不安な点」をセットで答えます。
2. あなたは正誤だけでなく、私の理由を分析し、次の2つに分けて解説してください。
- 【論理OK】正解につながった正しい考え方
- 【思考の穴】勘違いしていた点や、覚えていない用語
3. 終わったら、記録表の列の形に合わせて内容をまとめてください。
# 正解の一覧
(ここに、問題集の問題番号と正解を貼る)
弱点は「1行の鉄則」にして、スプレッドシートで回す
間違えた問題は、解くための考え方を1行に縮めて覚えてください。 450ページを読むより、この1行の一覧を眺めるほうが頭に入ります。
正誤はスプレッドシートで記録しました。問題ごとに〇・✕・△をつけ、「分かっている所」「分かっていない所」を書き出します。1日の終わりに✕と△だけを解き直します。
そのうえで、生成 AI に「この問題を解くための鉄則を1行で教えて」と聞いて、自分だけの早見表を作りました。実際に作ったものの一部です。表の「ピボット」は、表を項目ごとに集計する Excel の機能(ピボットテーブル)のことです。
| ジャンル | 1行の鉄則 |
|---|---|
| Python | remove は中身を狙い撃ち。最初に見つけた「値」を消す |
| Python | 右側は1歩手前で終わる。range(1, 15, 3) は13で止まる |
| SQL | 「〇〇ごと」は GROUP BY。順番は SELECT → FROM → GROUP BY |
| Excel | 最大と最小の差は外で引く。ピボットで値を出して、表の外で引き算 |
| 統計 | 山が2つなら、2つのグループが混ざっている |
| ビジネス | ツリーは左から右へ全部掛ける。購入率を飛ばすと売上は出ない |
問題集は3周回し、3周目の終わりには正答率が95%になりました。試験の前日に60問を1時間で流し、詰まる所がないことを確かめて本番に臨みました。
本番は、解ける問題を先に全部片付ける
60問を90分で解くので、覚えていれば解ける問題から全速力で片付けてください。 見たことのないコードが出たら、その場で後回しにします。
わたしは、ひと通り解き終えるのに約60分かかりました。残りの30分で、「あとで確かめる」に印をつけた計算問題に戻り、SQL の書き方の誤りも見直しました。本番の体感では、想定問題集の数値を変えたくらいの問題が約7割でした。3周の繰り返しが、そのまま点数になりました。
Excel の問題は、ピボットテーブルと引き算で足りる
迷ったらピボットテーブルを使ってください。 試験中に Excel が開く問題があります。テキストでは難しい関数を使うように書かれていますが、その場の分析には要りません。
たとえば「売上の最大値と最小値の差がいちばん大きい店舗はどこか」なら、ピボットで最大値と最小値を出し、表の外のセルで引き算します。力技ですが、数式の誤りを確かめる手間がないぶん確実です。1問約60秒で終わり、残りの30秒を検算に回せます。ほかの計算問題の数値も、Excel のセルで計算してしまうと時間を節約できます。
専門用語は、自分の仕事の言葉に置きかえる
定義を丸暗記するより、自分の言葉に言いかえてください。 この試験は「現場でどう使うか」を問われます。
たとえば「重相関」は、「モデルの当たりやすさ。0から1で表し、1に近いほど予測が当たる」と言いかえると、問題の文脈がすっと読めるようになります。言いかえも生成 AI に手伝ってもらいました。「この用語を、統計の知識がない人に説明するなら?」と聞くと、分かりやすい言い方を返してくれます。
問題文の末尾だけは、必ず読む
「1つ選べ」なのか「すべて選べ」なのかで、答えが変わります。 正解を1つ見つけて安心すると、「すべて選べ」を見落とします。これだけで数点落とします。わたしも最初はやらかしていたので、本番では末尾を指差しで確かめていました。
多くの人は、問題集で95%に届いたら十分
想定問題集の正答率が9割を超え、どの問題も理由まで説明できるようになったら、勉強は終わりにしてください。 テキストは、どうしても分からない用語を引く辞書として使えば足ります。
この形は、ほかの資格や、新しい仕事を覚えるときにも使えます。やっていることは3つだけです。
- 自分の理解を、言葉にする
- 生成 AI に、その言葉を確かめてもらう
- 弱点を1行に縮めて、繰り返す
頼むなら、どこまで頼めるか
社員の資格の勉強や、新しい仕事の覚え方を、この形の仕組みにするところまで受けます。出題のプロンプト、記録の表、1行の鉄則の早見表をそろえます。お問い合わせには「受ける資格の名前」と「試験までの日数」を書いてください。 話が早く進みます。
ほかの困りごとの解き方は、CASE の一覧から探せます。
よくある質問
- テキストを読まなくても合格できますか?
- わたしの場合はできました(97点満点で80点)。本番の問題の約7割が、想定問題集の数値を変えたくらいのものだったからです。ただし、問題集の答えを覚えるのではなく、「なぜその答えになるか」を自分の言葉で説明できる状態にしたのが前提です。
- 生成 AI は何を使えばいいですか?
- わたしは Gemini を使いました。問題集の PDF を読み込めて、長い指示を守ってくれるものなら、ほかの生成 AI でも同じことができます。
- 答えを丸暗記するのと何が違いますか?
- 本番で数値が変わると、丸暗記では解けません。「なぜ正解なのか」「なぜほかの選択肢は違うのか」まで説明できるようにしておくと、数値が変わっても解けます。
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